第9回「みんなで選ぶ薬局アワード2026」の決勝大会へ進出する6薬局が決定しました。
地域の健康を支える。子どもたちの居場所をつくる。患者さんの人生そのものに寄り添う。スタッフの想いを地域へ広げる。新しい方法で薬剤師の価値を届ける。全国の薬局から寄せられたさまざまな取り組みの中から、書類審査・第二次審査を経て選ばれた6つの挑戦です。
審査で大切にしているのは、取り組みの規模や華やかさだけではありません。「なぜ、その取り組みを始めたのか」「患者さんや地域に、どんな未来を届けたいのか」。その背景にある想いも含めて、審査を行いました。

決勝進出6薬局のご紹介
ひかり調剤薬局 様
「この町が大好き。いつまでも皆が元気に。」
未病に本気で向き合うため、薬局自らフィットネスジムを立ち上げました。理学療法士による運動教室や、薬局スタッフによる健康測定会・体操教室を展開し、活動の場は体育館や公民館など地域全体へ広がっています。さらに、要支援から要介護へ移行させない介護予防事業にも挑戦しています。
「薬も運動も任せられる薬局があれば、この町のみんなが幸せになれる」。一人の薬剤師の想いと行動から、地域の健康と薬局の可能性を変えていく挑戦です。
水戸薬局 様
「食べる・学ぶ・つながる。薬局発『みとちゃん教室』」
約6年間続けてきた子ども食堂を通して見えてきたのは、放課後の孤立や、家庭環境による学習機会の差でした。そこから、子どもたちが安心して過ごし、自分らしく学び、人とつながれる「みとちゃん教室」をスタートしました。
薬剤師も継続的に関わり、日常の小さな変化やSOSに気づき、必要に応じて医療や福祉へつなげます。食事・学び・健康・つながりを一つの場で支え、誰一人取り残さない地域を目指す、薬局発の地域づくりです。
薬局ランタン 千歳烏山店 様
「スタッフの想いがまちの健康に。まちの想いが薬局でつながり、広がっていく。」
スタッフの「やってみたい」を起点に、野菜販売、薬膳、花、フルーツティー、アートなど、多彩な活動を生み出してきました。野菜をきっかけに、処方箋がなくても立ち寄る人が増え、健康や薬について相談する関係へと発展しています。
さらに、地域の米粉パンや子ども食堂を応援するチャリティーなど、まちの人の想いも薬局に集まるようになりました。「薬だけがおクスリではない」という考えのもと、スタッフと地域が一緒につくり、育て続ける薬局を目指しています。
足立いつき薬局 様
「最高のチームから、最高の医療体験を。」
難病の息子と、介護する薬剤師の妻。医療を受ける家族の立場を経験したことから、「正しい薬を渡すだけではない医療」を追求しています。薬剤師・事務など職種を越えて意見を出し合い、患者さん一人ひとりに必要な支援をチームで考えています。
手作りのお薬BOXによる服薬支援から、現場の課題を解決する在宅業務支援システム「薬デリ」の自社開発まで。「この薬局、この人たちに出会えてよかった」と思える医療体験を、チームと仕組みの力で生み出しています。
こうま薬局 糀谷店 様
「Podcast配信を活用した薬局経営」
「薬剤師に何を相談したらいいのか分からない」。そんな地域の声に向き合い、薬や健康について伝えるPodcast番組を配信しています。薬剤師の知識や考えを日常的に発信することで、「薬局にはいろいろなことを相談していい」と感じてもらえる接点をつくっています。
Podcastならではの手軽さと、聴き手との深いつながりは、処方箋やOTCの相談にも広がっています。薬剤師自身の想いを社会へ届け、薬剤師という存在の認知と価値を広げる、新しい薬局経営への挑戦です。
きらり薬局 様
「糖尿病だけどケーキが食べたい!健康も治療も両立し、楽しい人生を送ってほしい。」
「病気だから我慢する」だけではなく、その人が望む人生と治療をどう両立するか。1型糖尿病の当事者でもある薬剤師が、自身の経験を強みに変え、患者さんの気持ちや生活に寄り添っています。「孫たちとケーキを食べたい」といった本音も大切にしながら、血糖管理と人生の楽しみを一緒に考える服薬支援を実践しています。
さらに、こどもホスピスやプロバスケットボールチームへの活動支援など、地域にも関わり、「まず、きらり」と相談してもらえる”みんなのかかりつけ”を目指しています。

6つの薬局、6つの挑戦
今回選ばれた6薬局の取り組みは、それぞれ異なります。
- 運動・介護予防
- 子どもの居場所と学び
- 食や地域とのつながり
- チーム医療と仕組みづくり
- Podcastによる情報発信
- 患者さんの人生に寄り添う服薬支援
しかし、すべてに共通しているものがあります。それは、「もっと患者さんや地域のために、薬局だからできることがあるのではないか」という問いから、実際に行動を起こしていることです。
薬局の可能性は、調剤室の中だけにあるものではありません。一人の薬剤師の想いから始まった行動が、スタッフを動かし、患者さんを支え、地域との新しいつながりを生み出していく。その挑戦を社会へ届け、次の薬局の挑戦につなげていくこと。それが「みんなで選ぶ薬局アワード」の目指していることです。
11月7日、決勝大会へ
6薬局には、2026年11月7日(土)、東京・中野区役所「ナカノバ」で開催する決勝大会で、それぞれの取り組みを発表していただきます。
当日は取り組みの内容だけでなく、なぜこの挑戦を始めたのか。どんな壁を乗り越えてきたのか。その先に、どんな薬局と地域の未来を描いているのか。その背景にある「人」と「想い」にも、ぜひ注目してください。

- 開催日:2026年11月7日(土)
- 時間:開場 12:00/開催 13:00〜17:30
- 会場:中野区役所「ナカノバ」(東京都中野区中野4-11-19 中野区役所1F)
- 主催:一般社団法人 薬局支援協会
- 共催:一般社団法人 日本ウェルネスプロフェッショナル協会/YAKUNOWA
薬局は、薬を渡す場所だけじゃない。11月7日、6つの挑戦から、これからの薬局の可能性を一緒に考えましょう。

